プラカノンエリアガイド。日本人に愛されるローカルタウン

プラカノン（สถานีพระโขนง / Phrakanong）は、昔ながらの生活感を残しつつも大規模な再開発が進行中のエリアです。

時が止まったかのような懐かしい庶民的なローカル市場が存在する一方で、駅前には高層コンドミニアムやアートスペース、カフェが次々と開業し、目覚ましい発展を遂げています。

駅周辺は特に単身者向けの日本食飲食店が多く、単身者や夫婦世帯のタイ移住において、居住地の候補として検討する価値のあるエリアと言えるでしょう。また、数は多くありませんが、インターナショナルスクールや日本語幼稚園、大規模な病院もあり、日本人にとって比較的住みやすい環境が整っています。

本記事では、プラカノンの基本情報から住居情報、生活の利便性までを詳しくご紹介します。プラカノンの魅力を余すところなくお伝えし、皆さんの新しい生活の一助となれば幸いです。

プラカノンの基本情報

英語：Phrakanong / タイ語：สถานีพระโขนง

プラカノンは、一般にBTSプラカノン駅周辺、スクンビット71Rd（Sukhumvit 71）、およびラマ4世通り（Rama Ⅳ Rd.）周辺を指します。

このエリアには、日本人にとって便利な施設が多数存在します。日本語通訳サービスを設けた大きな病院「スクンビット病院（Sukhumvit Hospital）」はスクンビット通り沿いに位置しているため、外国人居住者も安心して医療サービスを受けられます。

また、インターナショナルスクールもスクンビット通り沿いに位置しています。

買い物に関しては、大きなショッピングモールこそないものの、日用品や食料品を購入できるスーパーが駅周辺に複数点在しています。例えば、TOPSやMaxValuなどがあり、生活に必要なものはほとんど揃います。

駅近くの住居に住めば、こうした施設の多くが徒歩圏内にあり、利便性の高さを実感できるでしょう。

スクンビット71Rdより東側には昔の下町が残る

プラカノンが多くの日本人に愛される理由の一つには、プラカノンの東端に位置する「プラカノン市場」をはじめ、昔懐かしい下町の雰囲気が残っている点が挙げられます。プラカノン市場では、生鮮食品、衣料、生地などが揃い、
スクンビットの大型スーパーに比べて半額程度の価格で販売されています。

プラカノン市場では、旬のフルーツ、野菜なども豊富に揃い、鮮度も高いです。日本人利用者も多く、昔懐かしいバンコクの情緒を感じながら、安価で食料品を購入できるのが大きなメリットです。

Ｗディストリクトを中心にモダンな町へと発展

プラカノンのランドマークであり、町の発展を象徴するのが、駅前に位置するコンドミニアム兼商業施設「Wディストリクト」です。敷地内にはカフェや多国籍料理が楽しめるビアガーデンなど、日常的に利用できる店舗が揃っており、プラカノン住民の台所とも言える存在です。

このエリアは、Wディストリクトを中心として急速に発展しています。向かいにはスーパーマーケットのTOPや総合リユースショップ「トレジャーファクトリー」が入居するショッピングモール「サマーヒル」があり、住民の生活を支えています。また、ゴルフ練習場やコワーキングスペースなどもあり、駅近くに住むことで、これらの施設を徒歩圏内で利用できる便利さがあります。

プラカノンは、利便性の高い環境が整っており、日常生活を快適に過ごせるエリアとして、日本人を含む多くの外国人居住者に支持されています。

プラカノンの治安

プラカノンは基本的には安全な地域と言えます。基本的な安全対策（例えば、一人で暗い道を歩かないなど）さえ意識していれば、夜間も比較的安全に出歩けます。観光客が少ないエリアであるため、外国人を狙ったピックポケットや窃盗なども少ないです。しかし、観光客が少ないがゆえに、夜は非常に人通りが少なくなります。

暴力犯罪の発生率は低く、一般的には安全なエリアと認識されていますが、やはり夜中に一人で出歩くなどの際には注意が必要です。

住居情報。駅周辺の高層コンドミニアムから手頃な家賃の低層コンドミニアムまで

プラカノンには、駅周辺に高層コンドミニアムが立ち並び、少し入り組んだ袋小路には手頃な家賃の低層コンドミニアムが多く存在します。

高層ンドミニアム

駅周辺の目立つ場所には高層コンドミニアムが並び、物件や間取りによって賃料は異なりますが、広さ40平米前後の1ベッドルームの賃料は約2万バーツです。

ファミリータイプの広さ80〜100平米前後の部屋も多く、キッズ向けの遊び場やプールを備えた物件も多数存在するため、子連れ移住での居住先としても検討して良いでしょう。

手頃な低層コンドミニアム

駅から徒歩圏内には多くの低層コンドミニアムが点在しており、9階建てくらいの物件が主流です。1ベッドルームの家賃は約18,000バーツです。ファシリティに乏しい物件もありますが、立地と家賃のバランスを考えると住みやすい選択肢となります。

エリアの利便性

奇数側のSoi（スクンビット通り）には商業施設や日本食の飲食店が多く、便利なエリアです。一方、偶数側のSoiはラマ4世通り周辺の渋滞が頻発するため、やや不便を感じることがあるでしょう。

医療施設。日本語カウンターがあるスクンビット病院

プラカノン民にとって安心の医療施設と言えば「スクンビット病院」です。この病院には日本語通訳カウンターが設置されており、日本人患者にとって非常に利用しやすい環境が整っています。小児科、内科、外科、歯科、耳鼻咽喉科、脳外科、眼科、産婦人科、リハビリセンターなど、幅広い診療科を網羅しています。

院内は非常に綺麗で、最新の医療設備が整っており、在住日本人からの評判も非常に高い病院です。タイの保険だけでなく、海外旅行保険やキャッシュレス診療にも対応しているため、旅行者や短期滞在者にも安心して利用できる医療施設です。

インター校、日本語幼稚園

プラカノンエリアには、日本人から大きな信頼を得ているインターナショナルスクール「セントアンドリューズ（St Andrews International School Bangkok）」と、「オイスカ日本語幼稚園」の2校があります。

セントアンドリューズ（St Andrews International School Bangkok）

この学校は比較的大規模であり、充実した施設を誇ります。学費が高めであるため、設備や教育環境が整っており、欧米人、アジア人、タイ人、日本人の比率もバランスよく取れているため、人気があります。移住している日本人家庭からも評判が高く、先生の質も良いとされています。

オイスカ日本語幼稚園

オイスカ・インターナショナルを母体とする幼稚園で、四季の保育や年間行事を大切にしています。タイにいながらも日本の風習や文化をしっかりと学ぶことができ、日本人家庭にとって安心して預けられる教育施設です。

プラカノンの日本食事情

プラカノンではWディストリクト周辺に多くの一軒屋日本食店が点在しています。やよい軒や吉野家といったメジャーなチェーン店は少ないものの、沖縄料理、居酒屋、日本人スナック、低価格な定食屋など、バラエティ豊かな日本食店が揃っています。

プラカノン周辺で日本食に困ることはまずありません。特に、プラカノンの日本食店はアットホームで昭和を思い出させるような雰囲気の店が多く、こうしたお店が単身者や夫婦世帯にとって憩いの場や交流の場として機能しています。

筆者のおすすめは「うま食堂」です。ここでは定食、一品もの、鍋料理、丼もの、麺類まで豊富なメニューが揃い、安価でボリュームたっぷりの料理を楽しめます。近年は日本人だけでなくタイ人からも人気を集めています。

ボリュームたっぷりの茄子味噌定食が180バーツ。

まとめ：プラカノンの魅力

プラカノンはバンコクの中でもまだまだ発展途上という雰囲気が残っていますが、愛すべきタイの懐かしい姿が見られる貴重なエリアです。発展途上とはいえ、日本人が住むには十分に便利な施設が整っており、今後の発展にも期待が持てます。

トンローやプロンポンに比べると比較的物価が安いため、現在進行形で日本人居住者が急増しており、これからも日本人好みのエリアとして成長していくでしょう。

以下の条件に当てはまる方には、プラカノンは非常におすすめです。

• ローカルな雰囲気が好きな方
• 単身または夫婦世帯の方
• 通勤場所がバンナー方面で通勤の利便性を求める方

このガイドが皆さんの参考になれば幸いです。

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