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タイ移住ガイド

バンコクの生活費を徹底解説!一人暮らしフリーランスの1ヶ月約20万円でのリアルな暮らし

バンコクでの生活費は、SNSでもよく話題になりますが、はっきりした答えが出にくいテーマです。なぜなら、結局のところ「月にいくらで生活できるか?」は、どのような生活スタイルを求めるかで大きく変わるからです。

そこで今回の記事では、筆者(30代男性、独身、バンコク在住2年目、フリーランスWEBライター)が実際にかかっている1ヶ月の生活費(約20万円)を具体的に紹介します。筆者のライフスタイルは、普段はシンプルながらも、基本は外食、たまに夜遊びを楽しむ程度の庶民的なものです。このため、多くの単身者が参考にできる現実的な生活費のモデルとして役立つはずです。

「バンコクでの一人暮らしにはいくら必要?」と気になっている方は、ぜひこの記事を参考にしてください!

以下は、実際に筆者が1ヶ月の生活で発生している生活費の内訳です。(※レートは2024年9月17日現在、1バーツ = 4.2円で換算しています

項目費用備考
家賃約61,000円
(14,500バーツ)
コンドミニアム
水道代約840円
(200バーツ)
電気代約3,800円
(900バーツ)
安い時で約2,500円
(600バーツ)
通信費約3,800円
(900バーツ)
食費約84,000円
(20,000バーツ)
基本外食かコンビニ
交通費約8,500円
(2,000バーツ)
Grab、BTS多用
医療保険18,000円
日用品約6,300円
(1,500バーツ)
嗜好品(お酒)約7,600円
(1,800バーツ)
フィットネスジム約7,000円
(1,700バーツ)
コワーキングスペース約8,400円
(2,000バーツ)
VPN約1,200円
合計約210,440円

家賃: 約61,000円(14,500バーツ)

筆者が住んでいるのは、9階建て低層コンドミニアムの5階にある1ベッドルーム。広さは約52平米で、家賃は14,500バーツです。少々高めに感じるかもしれませんが、何よりも立地が抜群です。

真横にはセブンイレブンとロータスがあり、最寄りのBTS駅までは徒歩2分。さらに、近隣にはスーパー、屋台街、コワーキングスペース、フィットネスジムなど、生活に必要なすべてが徒歩5分以内に揃っています。やや古びたコンドミニアムではありますが、これだけの立地条件を考えれば非常に便利で、日常生活は快適です。

水道代と電気代

タイの水道代は非常に安く、単身者の場合は100〜200バーツ以内に収まることがほとんどです。子連れの家庭でも、月500バーツ程度で済むことが多いです。

一方で、問題となるのが電気代です。特にエアコンの使用がほぼ1年中欠かせないタイでは、エアコン代が日本より高くなる傾向があります。筆者の場合、日中はコワーキングスペースで作業をしているため、家にいるのは主に夜19時から朝までですが、それでも電気代は月約1,000バーツかかっています。

もし、家で過ごす時間が長い場合、電気代は月2,000〜3,000バーツに達することもあります。

さらに詳しい水道光熱費や物件ごとの違いについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>移住前に知っておくべきタイの水道光熱費、通信費について|タイランドプリビレッジ

通信費: 約3,800円(900バーツ)

筆者の場合、スマートフォンのインターネット使い放題プランに契約しており、月額900バーツで利用しています。自宅ではスマホしか使わず、パソコンを使うときはスマホのデザリング機能を活用しているため、インターネット回線は引いていません。

もし、自宅でネット回線を引く場合は、月額1,000バーツほどの費用がかかります。

食費約84,000円(20,000バーツ)

基本的には、コンビニや近所の食堂、フードコートで食事を済ませることが多く、1食あたりの平均は約200バーツ。1日に2食を取る生活です。

しかし、時には野菜をしっかり摂るために「Salada Factory」というサラダ専門店を訪れ、1食350〜400バーツほど使うこともあります。

また、1食300バーツ以上の日本食を食べたり、チムチュム(タイの鍋料理)を楽しんだり、お酒を飲むための外食もあります。そうしたことを含めると、食費は合計で月に20,000バーツ(約84,000円)ほどかかっています。

スムージー(1杯60バーツ)をちょこちょこ買ったり、特に飲み会でのお酒が費用に響いているのが実情です

もし日本食や飲み会を控えれば、食費を13,000〜15,000バーツ程度に抑えることもできるかもしれませんが、実際のところ、タイ生活で日本食を完全に断つことができる日本人を私は見たことがありません。

交通費: 約8,500円(2,000バーツ)

筆者はBTSやMRTに加え、GrabバイクやGrabタクシーをよく利用しています。

Grabバイクは特に便利で、2〜3km程度の距離、タクシーを使うほどでもないけれど歩くには少ししんどい距離の移動に最適です。だいたい2〜3kmの移動で40バーツ程度かかります

参考までに、筆者が住むオンヌットからドンムアン空港までのGrabタクシーは約400バーツです。

このように、日常的にちょこちょこと移動にGrabやBTSを使っているため、月に2,000バーツ(約8,500円)ほどの交通費が発生しています。

医療保険: 月18,000円

筆者はロングステイや駐在向けの海外旅行保険に加入しており、その費用が月18,000円かかっています。

日用品:約6,300円(1,500バーツ)

トイレットペーパーやゴミ袋、シャンプーなど、日常的に必要な消耗品全般にかかる費用です。

嗜好品(お酒): 約7,600円(1,800バーツ)

食事代とは別に、自宅で晩酌する際のお酒代です。セブンイレブンで購入しているジョニーウォーカー・レッドラベル(1000mlの大瓶)が899バーツで、これを月に2本ほど消費しています。

ただし、タイには安くて美味しい地元産のウイスキーや焼酎が豊富にあるため、今後はそちらに切り替えようかと検討中です。

フィットネスジム: 約7,000円(1,700バーツ)

24時間利用可能なフィットネスジムの料金は約7,000円です。正直なところ、タイの物価を考えると意外と高く、日本の地方にある24時間ジムの料金とほとんど変わりません。

コワーキングスペース: 約8,400円(2,000バーツ)

フリーランスやノマドワーカーにとって、コワーキングスペースは必須です。場所によって多少異なりますが、だいたい月額2,000バーツほどで利用できます。

VPN: 約1,200円

タイにいながらNetflixなどの日本の動画サイトや、一部のSNSニュースなどを視聴する際に、VPNが必要です。

関連記事: タイからVPNで日本の動画配信サイトを視聴する方法をわかりやすく解説|Wise

合計: 約210,440円

いかがでしょうか?「20万円もかかるの!?結構高くない?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、円安と物価高の影響を受けている現在のタイでは、30代の独身者が自炊もせず、我慢やストレスを感じない快適な生活を送るためには、やはり20万円程度は必要です

月によっては17万円程度に収まることもありますが、日本から友人が遊びに来たり、旅行に出かけたりした場合には、25万円ほどかかることもあります。タイは決して「安い国」というわけではないことがわかりますね。

ただし、同じような生活でもチェンマイでは月15万円前後で暮らせます。バンコクを離れると物価がやや安くなる傾向があります。参考記事: チェンマイでの一人暮らしの生活費はたったの15万円!実体験を元に詳しく解説

バンコクの中でも多くの日本人が居住するエリアであるスクンビット。特にアソークやプロンポン、トンローなどは、家賃がやや高くなる傾向があります(もちろん物件にもよりますが)。

例えば、BTSアソーク駅から徒歩約7分のコンドミニアム(日本人居住率30%)では、日系の不動産サイトで確認すると、40平米の1ベッドルームが月20,000バーツからとなっています。

また、日本人に人気の高いBTSトンロー駅直結のコンドミニアム「Noble Remix(ノーブル リミックス)」は、38平米のスタジオタイプで月18,000バーツほどです。駅直結であることを考えると、比較的お得に感じられるかもしれません。

一方、スクンビットの東側、例えば筆者が住むオンヌットや隣のプラカノンエリアに移動すると、家賃がぐっと抑えられます。駅から徒歩2分の物件でも、14,500バーツほどで広さのある部屋に住むことができます

オンヌットやプラカノンはローカル感が残りつつも、生活の利便性が高く、物価も比較的安いエリアです。コンビニやスーパー、カフェ、フィットネスジムが揃っており、ローカルマーケットも徒歩圏内にあるため、コスパの良い暮らしを求める方には非常におすすめのエリアです。

関連記事: オンヌットエリアガイド。ローカルと快適な生活が共存する街

関連記事: プラカノンエリアガイド。日本人に愛されるローカルタウン

物価高が話題になるタイですが、ローカルフードは今でも非常にリーズナブルです。例えば、スーパー内のフードコートではカオマンガイが1食60バーツ、豆腐入りのトムチュー(薄味スープ)とカイチアオ(オムレツを乗せたご飯)のセットは70バーツ程度で楽しめます。

これなら、食費はかなり安く済むのでは?と思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。多くの人が感じることですが、やはりタイ料理ばかりでは飽きてしまいます。そして、バンコクには日本より高額な日本食レストランが多く、ついつい日本食に手を伸ばしてしまうのです

例えば、「やよい軒」の客単価はタイでは約200バーツ(約845円)、一方で日本では700円程度です。「大戸屋」に至ってはタイでの客単価が300バーツ(約1,270円)、日本では800円ほど。日本と比べると、タイの日本食は富裕層向けの「高級食」と言っても過言ではありません。

ファストフードも同様です。マクドナルドでのビッグマックはタイでは145バーツ(約615円)、日本では480円。タイ料理以外の料理は、日本よりも高いことが多いのです。

ただし、タイ料理は飽きやすく、辛くて食べられないものもあるため、自炊をしない単身者にとっては、食費が思った以上にかさむことが多いです。

自炊は安い?

見方によっては、自炊は安く済みます。タイは外食文化が根強く、自炊のイメージは薄いですが、食費を抑えたい人は自炊をしていることが多いです。

タイのスーパーでは、タイ産のジャポニカ米が147バーツ(約620円)、タイ産のチルド納豆が1パック10バーツ(約42円)、鶏ガラスープの素が5バーツ(約20円)、鶏ささみは1キロ70バーツ(約295円)と、基本的に野菜や肉は日本の2/3〜半額で購入できます。ただし、輸入食材に関しては日本の2〜3倍の価格がついていることがほとんどです。手間を考えると、単身者の場合は外食の方がコスト的には効率が良いかもしれません。

以下は、東京での一人暮らしの平均的な生活費と、バンコクでの一人暮らしにかかる主要な項目を比較した棒グラフです。

もちろん、東京でもバンコクでも、生活スタイルによって生活費は異なります。しかし、一般的な平均として比較すると、グラフが示す通りです。食費に関しては、筆者が日本食を好んで食べているため、バンコクの方が高くなっていますが、その他の項目ではほぼタイの方が安く済んでいます。

東京では、ワンルームでも家賃が8〜9万円するのが一般的。また、電車移動が主流のため、交通費は月平均2万2千円と高くなりがちです。

さらに、東京では24時間営業のスポーツジムは月3万円ほどかかり、コワーキングスペースも月額2万円前後と高額です。「タイはもう安くない」と言われることもありますが、東京と比べると実際はあらゆる点でタイの方が安く、コストパフォーマンスの高い生活を送ることができるのです

確かに、タイで日本人が満足のいく生活を送るには、月に約20万円かかるため、「決して安くない」という印象を持つかもしれません。

しかし、物価高や円安の影響があるとはいえ、タイのコストパフォーマンスの高さは健在です

例えば、6万円で駅近の1ベッドルームのコンドミニアムに住むことができるのは、東京ではほとんど考えられないことです。

さらに、コワーキングスペースやフィットネスジムなど、仕事や健康のために必要な施設も、日本に劣らないクオリティを保ちながら、比較的安価に利用できるのも魅力の一つです。

また、バンコクでは750バーツで、まるで大掃除のように部屋を徹底的に綺麗にしてくれるメイドサービスもあります。

関連記事: バンコクで家事代行の新定番!『bTaskee』のメイドサービスなら掃除3時間750バーツから

総じて、タイ生活は快適です。物価や円安に対する懸念はあるものの、筆者は移住して良かったと感じています。また、筆者の周りの移住者も「物価が高い」「円安が辛い」と言いつつも、タイ生活のコストパフォーマンスの高さに満足している人がほとんどです。

今でも、タイ移住は検討する価値が十分にあります。日本人がタイに住むことで、確実に生活の幸福度が上がると言っても過言ではありません

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この記事を書いた人

伊藤 良二

2017年より日本とタイを拠点に生活を開始。2019年にはタイランドプリビレッジ(旧タイランドエリート)に入会し、コロナ禍が収束した2023年から本格的なタイ移住をスタートしました。現在は、自身のブログやSNSを通じて、タイの魅力や生活情報を発信する傍ら、WEBライターとしても活動しています。

このブログでは、筆者が日常生活で得たリアルなタイのエリア情報や、移住者に役立つコンテンツを随時お届けしています。タイでの生活をより深く理解し、楽しんでいただけるような情報をお届けすることを目指しています。

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