お問合せフォーム|タイ国内電話:0808-313-777|日本電話:0120-859-777LINEEnglish

タイ移住ガイド

チェンマイでの一人暮らしの生活費はたったの15万円!実体験を元に詳しく解説

チェンマイは昔からデジタルノマドの聖地として知られており、近年ではタイ国政府観光庁もワーケーションの目的地として推薦しています。コンパクトな街並みと、バンコクと比較して居住費が比較的安い点が魅力です。また、若者やノマド、シニア世代まで多様なライフスタイルに対応できる柔軟性もあります。

筆者も約半年間ではありますが、チェンマイでノマドワーカーとしてロングステイを経験しました。30代の男性で、一人暮らしをしながら自炊はほとんどしませんでしたが、それでも月々の生活費は日本円で約15万円程度に収まります

無理をすることなく、快適に生活を送りながらも月15万円程度で暮らせたことから、チェンマイは依然としてコストパフォーマンスの高い都市と言えます。

※筆者は割と食事などは日本食が多く、ローカルな生活を知っている人から少々贅沢と言える生活をしていましたが、それでも月15万円です。

では、実際に何がどのようにいくら発生したのでしょう。この記事では、チェンマイでの生活費の内訳や、実際に住んだ住居のクオリティを写真付きで紹介します。

以下は、筆者が実際にチェンマイで生活していた際の生活費の内訳です。なお、日本円への換算は記事執筆時点の2024年7月25日のレートを参考にしています。

項目金額備考
家賃約52,000円
(12,000バーツ)
家具家電付きWiFi有り
電気代約3,400円
(800バーツ)
安い時で約1,200円(300バーツ)
水道代約860円
(200バーツ)
嗜好品約26,000円
(6,000バーツ)
煙草、酒など
食費約52,000円
(12,000バーツ)
1食200バーツ
1日2回の食事
カフェコワーキングスペース代約8,600円
(2,000バーツ)
日用品購入約6,500円
(1,500バーツ)
保険無料クレジットカード付帯
通信費約4,000円
(1,050バーツ)
SIMカード
VPN約1,200円
合計154,560円

各項目ごとの費用を見てみると、特に家賃、電気代、食費の3つの項目でバンコクと比べてコストを抑えることができました。

特に家賃に関しては、チェンマイのコストパフォーマンスの高さが際立ちました。同じ12,000バーツでも、バンコクでは狭くて古いアパートになりがちですが、チェンマイでは広くて清潔感のある住居に住めます。

それでは、以下に各項目について詳しく説明していきます。

住まい(家賃、電気代、水道代): 約52,000円

筆者が住んでいたのは、サンティタム(Santitham)というエリアです。

地図引用:OpenStreetMap

チェンマイ旧市街の北側に位置し、ターニン市場という地元の人々が集まる安価な市場があるほか、カフェや飲食店も多く集まっている便利なエリアです。チェンマイ初訪問の方にもおすすめの場所です。

こちらが実際に住んでいたアパートです。家具や家電が全て揃っており、スーツケース一つで生活を始められる環境です。広さは45平米で、バスタブ付き。写真でお分かりの通り、非常に綺麗な物件です。

さらに、アパートの1階には日本式の大きな銭湯があり、最高の設備を備えています。これで1ヶ月12,000バーツは非常にリーズナブルです。この価格は、日本はもちろん、バンコクでも見つけることが難しいでしょう。

電気代について補足すると、筆者の場合は月平均800バーツ程度でしたが、これはあくまで目安です。特に3〜5月の暑い時期には1,000バーツを超えることもあり、人によっては2,000バーツを超える場合もあります。この辺りはライフスタイルや使用量により変わるでしょう。

食費: 約52,000円

食費については、バンコクに比べてチェンマイの方が圧倒的に安く抑えられます。筆者の場合、1日2食のうち、必ず1食は日本食を食べていました。

タイでは日本食が高価だと言われていますが、大戸屋などのチェーン店では、バンコクでもチェンマイでも日本と同じかそれ以上の価格です。しかし、チェンマイには個人経営の日本食レストランが多くあり、これらの店では比較的安価に日本食を食べられます。

例えば、写真の野菜炒め定食はチェンマイでは110バーツで提供されていますが、バンコクでは180バーツほどかかることが一般的です。この70バーツの差は、長期滞在者にとって大きな節約になるでしょう。

自炊でチェンマイの生活費をさらに節約

自炊をすればさらに食費を抑えられます。ジャスミンライスは5kgで約100バーツ程度で購入でき、ターニン市場などのローカル市場では、人参が1本10バーツ、じゃがいもが3つで20バーツ、マンゴーは1kgで60バーツと、新鮮な野菜や果物を非常にお手頃な価格で購入できます。

ただし、日本のさば缶詰などの日本食品は、1缶78バーツ(約340円)、インスタント味噌汁は8食入りで100バーツ程度(約430円)と、輸入コストの影響で日本よりも高価です。

そのため、日本食品を頻繁に購入する場合はコストが増える点に注意が必要です。

基本的にローカル市場で食材を揃え、自炊中心の生活をしている知人は、食費を月25,000円程度に抑えている人も少なくありません

コワーキングスペース: 約8,600円

チェンマイのコワーキングスペースの利用料金は、一般的に1日あたり約180バーツ、1ヶ月プランで2,000〜3,000バーツ程度です。筆者は、月額2,000バーツのコワーキングスペースを利用していました。

コワーキングスペースに通う以外にも、WiFiがありノマド作業向けのカフェに通うのもありです。コーヒー1杯(60バーツ程度)で長時間利用が可能なので、コワーキングスペースを借りるよりも安上がりになることもあります。

日用品: 約6,500円

日用品の購入には、クイックルハイパーのシート、ティッシュ、トイレットペーパー類、芳香剤、タオル、歯磨き粉、シャンプー、下着などの消耗品が含まれます。

トイレットペーパーや下着、タオルなどの品質は、日本と比べるとやや劣る印象を受けます。また、これらの商品は特に安いわけでもありません。

筆者が住んでいたアパートでは、週に一度の洗濯と掃除の無料サービスがありました。このため、洗剤を購入する必要がなく、日用品のコストを若干抑えることができました。サービスアパートメントを利用することで、こうした追加サービスにより日用品の出費を減らすことも可能です。

嗜好品(酒、タバコ): 約26,000円

タバコについては、日本で販売されているメビウスなどの銘柄は、円安の影響でタイの方が高くなっています。タイでのメビウスは170バーツ(約730円)ですが、タイ産のタバコであれば70バーツ程度(約300円)で購入できます。ただし、味は好みが分かれるところで、筆者はこれを機にタバコをやめることにしました。

お酒については、タイの有名メーカーのビール350ml缶が1本150円前後、アサヒビールなどの輸入ビールは195円程度で購入できます。

これらの価格は日本とほとんど差がないため、特別に安いとは言えません。

通信費: 約4,000円

筆者は、無制限のインターネット使用が可能なSIMカードを購入していました。このプランの料金は1ヶ月約4,000円で、毎月更新する仕組みになっています。

また、部屋にWiFiを設置する場合、プロバイダーやプランによって料金が異なりますが、1ヶ月あたり300〜999バーツ程度が一般的です。サービスアパートでは、公共のWiFiが最初から設置されていることが多く、追加の費用を抑えられる場合があります。一方、コンドミニアムの場合は、入居者が自分でプロバイダーと契約し、インターネットを開通させる必要があります。

参考記事:タイのWi-Fi、インターネット事情|タイランドエリート(タイランドプリビレッジ)

美容とエンタメの支出

その他の費用として、美容院や娯楽費用があります。これらは必ずしも毎月発生するわけではありませんが、生活の質を高めるための支出として紹介します。

美容(散髪:700バーツ)

筆者は男性なので、主に散髪代が発生していました。ローカルな散髪店では200バーツ程度でカットしてもらうことができますが、腕前があまり良くない場合もあり、希望通りの髪型にならないことがあります。

満足のいくカットを求める場合は、700バーツ程度を予算として考えておくと良いでしょう。ある程度の技術を持ったスタイリストにカットしてもらうことで、期待通りの仕上がりが得られる可能性が高まります。

エンタメ(観光費:1回1,000バーツ前後)

主に観光にかかる費用です。毎月の支出が一定していたわけではありませんが、筆者は休日に同じようなロングステイヤーの仲間と一緒にレンタカーをシェアして遠出することがありました。

レンタカーの費用は1日約2,000バーツで、これを3〜4人で割り勘しました。そのほか、現地での観光入場料や、夜にローカル屋台でムーガタなどを楽しむ際にかかる費用などを合計して、1回あたり1,000バーツ前後でした。

コストパフォーマンスの面では、圧倒的にチェンマイが優位です。できるだけ支出を抑えたロングステイを考えているなら、チェンマイは最適な選択肢と言えるでしょう。

以下で、チェンマイとバンコクの生活における必要固定費を例に比較します。

住まいのコスト

上述したように、チェンマイでは家賃12,000バーツで、清潔で設備の整ったアパートに住めます。

一方で、バンコクではどうでしょうか。立地や築年数などにもよりますが、参考として筆者がバンコクのBTSオンヌット付近で住んだ家賃15,000バーツのアパートを紹介します。

同じ価格帯で提供されるアパートの広さは約30平米で、バスタブはなく、家具もやや古びているのが分かります。この例からも分かるように、同じコストであれば、チェンマイの方がはるかに良い住居を提供していることが明らかです。

食費

食費に関しても、上述の通り、日本食においてはチェンマイが圧倒的に有利です。バンコクでは、160バーツの定食でも安いと感じることが多いですが、チェンマイの個人経営のレストランでは同等のクオリティの定食を110〜120バーツで食べられます。

(チェンマイでの例として、焼きなす定食が110バーツで提供されている。バンコクでは同じクオリティの料理が安くても150バーツはすることが多い)

一方、ローカルのタイ料理については、バンコクにもコストパフォーマンスの高い隠れた名店が多く存在するため、価格差はそれほど大きくありません。ただし、チェンマイの方が全体的に食事のコストを抑えることができるケースが多いです。

交通費

バンコクとチェンマイでは、交通費においていくつかの違いがあります。

バンコクでは、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などの公共交通機関が発達しているため、移動が非常に便利です。BTSの初乗り料金は約16バーツから始まり、長距離でも数十バーツ程度で利用できます。また、初乗り料金が35バーツのタクシーも広く普及しているのもメリット。さらに、Grabなどのライドシェアサービスも普及しているため、交通手段が豊富です。

一方、チェンマイでは、公共交通機関が限られています。主にソンテウ(赤いトラック)やGrabなどを利用します。

(チェンマイの主な交通手段ソンテウ)

ソンテウは距離によって料金が変わり、1回の乗車で20〜40バーツ程度が一般的です。また、チェンマイではバイクレンタルが非常に一般的で、1日のレンタル料金は約200バーツから。月単位でのレンタルも可能で、観光や移動に便利です。

総合的に見ると、バンコクは公共交通機関が便利で安価な反面、チェンマイでは個別の移動手段が必要となるため、移動費がやや高くなる傾向があります。ただし、バイクレンタルを活用することで、交通費を抑えることも可能です。

ライフスタイルと利便性

日常生活における費用にも、バンコクとチェンマイでは若干の違いがあります。

カフェでのコーヒー代を例に挙げると、スターバックスなどのチェーン店では料金に差はありませんが、チェンマイには個人経営の人気コーヒー店が多く存在し、1杯50〜60バーツでコーヒーを注文できます。一方、バンコクではローカルな場所でもコーヒー1杯が100バーツを超えることが珍しくありません。

また、映画などのエンターテイメントについても、わずかながらチェンマイの方が安いです。チェンマイでは一般席の映画チケットが150バーツから購入できるのに対し、バンコクでは一般的に250バーツや300バーツが標準的です。

こうした日常の支出においても、チェンマイの方がコストを抑えやすいことが分かります。長期的に見れば、このような小さな差が積み重なり、チェンマイでの生活費がより経済的になる要因となります。

全体的な生活コスト

チェンマイとバンコクの生活費を総合的に見ると、チェンマイの方がコストパフォーマンスが高いことが明らかです

住まいのコストは、チェンマイでは同じ価格で広くて設備の整った住居が手に入ります。食費についても、日本食やローカルフードを含め、全体的に安く抑えられます。交通費も、チェンマイではソンテウやバイクレンタルでコストを抑えやすく、バンコクのような渋滞も少ないです。

日常の支出、例えばカフェや映画などのエンターテイメントにおいても、チェンマイの方が安価です。これらの小さな差が積み重なり、長期的には大きな節約となります。

総じて、チェンマイはバンコクよりも経済的で、限られた予算で快適な生活を送ることができる都市です。

繰り返しになりますが、チェンマイは総じてコストパフォーマンスが高いです。「もはやタイは安い国ではなくなった」と言われる昨今でも、少なくともバンコク移住よりは様々な面で支出を抑えられます。さらに、病院や住居、公共施設が整っており、住み心地も抜群です。

また、バンコクや東京よりも時間の流れが穏やかで、筆者自身もチェンマイでの半年移住を終えて感じたのは「これは確かにシニア世代にとって素晴らしい環境」というものでした。

もちろん、どの環境にも合う合わないがあるので、まずは下見をすることをおすすめします。しかし、タイ移住を考える際には、チェンマイを絶対に視野に入れるべきです。それほどに、この都市には多くの魅力が詰まっています。

タイでの長期滞在をお考えですか?タイランドプリビレッジでは、5年から最長20年までのタイ長期滞在を可能にする特別な長期マルチプルビザ【タイランドプリビレッジビザ】を提供しています。このビザを通じて、安心で快適なタイ生活を実現しましょう。

さらに、メンバー限定の空港送迎サービスや、タイでの口座開設など、タイでの生活を豊かにする多彩な特典もご用意しています。これらの特典は、タイでの生活をより充実したものにするためのサポートです。

今すぐ、タイランドプリビレッジのメンバーシップの詳細をチェックして、あなたの理想のタイライフをスタートしましょう。

この記事を書いた人

伊藤 良二

2017年より日本とタイを拠点に生活を開始。2019年にはタイランドプリビレッジ(旧タイランドエリート)に入会し、コロナ禍が収束した2023年から本格的なタイ移住をスタートしました。現在は、自身のブログやSNSを通じて、タイの魅力や生活情報を発信する傍ら、WEBライターとしても活動しています。

このブログでは、筆者が日常生活で得たリアルなタイのエリア情報や、移住者に役立つコンテンツを随時お届けしています。タイでの生活をより深く理解し、楽しんでいただけるような情報をお届けすることを目指しています。

関連記事

TOP