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タイ移住ガイド

タイの住宅事情レポート ~タウンハウスのムーバーンに住む~

ムーバーン(หมู่บ้าน / Moo Baan)は、タイの都市部で一般的に見られる集合住宅地です。広い敷地内に各家屋が連結しているタウンハウスや一戸建て住宅が並び、一軒家のような雰囲気でゆったりと過ごせるのが特徴です。

日本人が想像するタイの住居といえば、一般にはサービスアパートやコンドミニアムが主流です。しかし、これらの集合住宅に息苦しさを感じる人もいるでしょう。特にバンコクのようなコンクリートジャングルでは、なおさら都会疲れを感じやすいものです。

一方、ムーバーンはサービスアパートやコンドミニアムのように手軽に借りられる一方で、一軒家のようなプライバシーとゆとりを感じられます。さらに、集合住宅としての特性から、従来の一軒家よりも治安面で安心できるという大きなメリットもあります。

本記事では、ムーバーンとは何か、タウンハウスの特徴、そして実際にムーバーンのタウンハウスに住む友人宅を訪れた体験を通じて、その魅力を詳しく探ります。

ムーバーンは日本には存在しない形態の住宅ですが、その雰囲気は住宅団地に近いものがあります。セキュリティゲートで囲まれた広大な敷地内に、多数の住宅が並んでいるのが特徴です。

ムーバーンの敷地の広さや住戸の形態はさまざまですが、多くの場合、2〜3階建の住戸が多いです。

敷地内には住戸が並ぶだけでなく、ムーバーンによっては商店や飲食店、ジム、プール、子供が遊べる広場、床屋、カフェなども点在し、小さな街のような雰囲気があります。

(ムーバーン内の飲食店)

ムーバーンの住戸タイプ「タウンハウス」もしくは「一戸建て」

ムーバーンによって住戸タイプは様々ですが、基本的にはタウンハウスもしくは一戸建てのどちらかの場合が多いです。

タウンハウス

  • 構造: 複数の住戸が連棟で並んでおり、一般的には2〜3階建てです。
  • 価格: 比較的手頃で、スクンビット界隈でも家賃15,000バーツ前後で借りられます。
  • スペース: 一戸建てに比べて庭や駐車スペースは限られます。

一戸建て

  • 構造: 独立した住宅で、広い庭や駐車スペースが特徴です。
  • 価格: タウンハウスよりも高価になることが多いです。バンコクだと家賃5万バーツ以上の物件も珍しくありません。
  • プライバシー: 隣接する住戸がなく、音や視線の問題が少ないです。
  • スペース: 庭や駐車スペースが広く、家族やペットと過ごすのに最適です。

タウンハウス形態のムーバーンであれば、バンコクの中心部でも15,000バーツ前後から借りられます。多くの人にとっては、これは手頃な価格でしょう。快適な生活を送るための理想的な選択肢と言えます。

以下は、実際に筆者の友人が住んでいるムーバーン(タウンハウス)の写真です。バンコク・スクンビットに位置しており、家賃は15,000バーツです。

このムーバーンは2階建てで、広いリビング、寝室、個室を備えています。実際にお邪魔させていただいた筆者も、非常に居心地が良いと感じました。

1階のリビングだけでも約50平方メートルの広さがあります。通常、バンコク・スクンビットエリアでこれだけ広い部屋に月15,000バーツで住むことはまず不可能です。広さだけでも大きなメリットを感じられます。

また、筆者の友人はペット(犬)を飼っており、ムーバーン敷地内を散歩させることができるため、コンドミニアムでの生活に比べて、人だけでなくペットも伸び伸びと過ごせることに大きなメリットを感じていました。

このような理由から、ムーバーンに住むタイ人の多くはファミリー層ですが、日本人を含む外国人が一人で住んでいる場合も見られます。

住み心地や快適さに関しては、筆者もコンドミニアムやアパートよりも過ごしやすいと感じました。敷地内をいつでも気軽にジョギングできる点も、個人的には大きなメリットだと思います。

ただ、一方でムーバーンならではのデメリットもあります。

ムーバーンのデメリットとして挙げられるのは、設備面の充実度がコンドミニアムやサービスアパートに比べて劣ることです。

例えば、自然災害に対する懸念があります。特に洪水などの自然災害はコンドミニアムやアパート以上に心配する必要があります。郊外の格安ムーバーンでは、洪水対策が不十分なことがあり、大雨時に家の中まで水浸しになることも珍しくありません。

また、治安に関しては、一軒家よりも安全と言えますが、コンドミニアムやアパートに比べると泥棒が入りやすいのは確かです。セキュリティ対策はコンドミニアムやアパートに比べて乏しいため、自身で防犯カメラを購入して設置する必要があります。

さらに、部屋の修理やメンテナンスに関しても、コンドミニアムやサービスアパートよりも手間がかかるケースが多いです。コンドミニアムであれば、オーナーに連絡すれば管理会社を通じてすぐに修理業者を手配してもらえます。しかし、ムーバーンの多くは管理会社がないため、修理の内容によっては自身で民間の業者を呼んで修理する必要があります。

交通面では、ムーバーンは市中心部から離れていることが多く、公共交通機関の利用が不便な場合があります。特に、車を持たない場合は通勤や通学が大変になることがあります。

こうしたデメリットから、筆者の個人的な感想としては、タイに不慣れな人が移住の最初に選ぶ住宅としては適していないと感じています。ある程度タイでの長期滞在経験があり、突然のトラブルにも対応できる人にとって、ムーバーンは理想的な住環境となるでしょう。

物件を探す際は、以下のようなオンライン不動産サイトを利用するのが一般的です。

上記サイトでは、「Town House」や「Detached house」にチェックを入れ、希望のエリアや家賃でフィルターをかけて検索します。

(自力で探すのが難しい場合は、日系の不動産にて相談してみましょう)

物件探しの際に確認しておくべきこと

コンドミニアム等と同様に、ムーバーンもまずは内見してから契約する流れになります。内見時には以下の2点を確認することをおすすめします。

隣人がどのような人間なのか

特にタウンハウス住戸に住む場合、隣人との距離感はコンドミニアムやサービスアパートに比べて非常に近くなります。隣人問題は日本だけでなく、タイでも発生するトラブルの一つです。

内見だけで隣人がどのような人かを見極めるのは難しいですが、軽く挨拶をしたり顔を合わせておくことで、雰囲気を掴んでおくことが重要です。

洪水の際に浸水の心配はないか

一度の内見で確認することは難しいですが、不動産エージェントやオーナーに尋ねるだけでなく、ムーバーンの警備員などに洪水時の浸水状況を尋ねてみることをおすすめします。

ムーバーンは、ある程度タイに慣れている人にとって非常に暮らしやすい住環境です。筆者の知る限り、ムーバーンに住んでいる日本人は少数ですが、共通して「コンドミニアムやアパートよりも断然住み心地が良い」と口を揃えています。

筆者自身も、ムーバーンの友人宅を初めて訪れた際、「えっ!これで家賃たったの月15,000バーツ?!自分もムーバーンに住もうかな…」と思ったほどです。タイの生活にある程度慣れており、現地の事情を理解している人であれば、ムーバーンでの生活において不便を感じることは少ないでしょう。それどころか、広々とした住環境と良好な治安のおかげで、コンドミニアムやサービスアパートの生活には戻れない人が多いようです。

タイ移住を検討している方は、ムーバーンでの生活を視野に入れてみてはいかがでしょうか。広い敷地と豊富な共用施設、そして安全な環境は、快適で充実した生活を提供してくれることでしょう。

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この記事を書いた人

伊藤 良二

2017年より日本とタイを拠点に生活を開始。2019年にはタイランドプリビレッジ(旧タイランドエリート)に入会し、コロナ禍が収束した2023年から本格的なタイ移住をスタートしました。現在は、自身のブログやSNSを通じて、タイの魅力や生活情報を発信する傍ら、WEBライターとしても活動しています。

このブログでは、筆者が日常生活で得たリアルなタイのエリア情報や、移住者に役立つコンテンツを随時お届けしています。タイでの生活をより深く理解し、楽しんでいただけるような情報をお届けすることを目指しています。

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